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桃の苗を定植しました。

昨年収穫された桃からは、放射性セシウムが数十ベクレル程度検出されました。
原発事故発生時、枝に直接降りかかったセシウムが、桃の実に移行したものと考えられています。つまり、地上に降り落ちたセシウムは、桃の根からは吸収されていないか、吸収されていたとしても、ごく僅かだということです。
しかし、既に桃の枝内部までセシウムは移行しており、今年の新芽からもセシウムが検出されています。高圧洗浄機を使った除染の効果で、昨年よりは検出量が減るとは思いますが、検出ゼロ(ND)とはならないかも知れません。
放射能汚染されていない桃の苗を新植した場合は、どうなるのでしょうか?
と言うわけで・・・、放射性セシウムNDを目指して、苗を新植しました。古い樹を切り倒して、苗を植えるスペースを確保しました。古い樹と言っても、まだ15年生で、あと5年以上は収穫を続けられる樹です。
新植した苗から、放射能検査に必要な量の桃が収穫できるようになるのは、再来年です。
ちなみに、今回植えた品種は「あかつき」と「まどか」の2品種。「まどか」は、大玉の中晩生種で、福島では8月中旬から下旬頃に収穫されます。
R0019377 まず、草と一緒に、苗を植える部分の畑表面の土を、深さ5cm程度除去します。
R0019376表土除去は、除染効果が極めて高いとされていますが 、表土は、有機物が豊富で、たくさんの微生物が棲み、とても肥沃な部分です。農家にとっての一番の財産と言えるかも知れません。写真の上部の黒っぽく見える部分が表土で、黄色っぽい部分が表土除去後の土です。
R0019379 除去した表土の代わりには、畑横の斜面(山を切り開いた法面)から採取した土を入れます。もちろん、放射能汚染された表面は取り除いた、内部の土のみを採取しました。阿武隈山地特有の花崗岩風化土で、土というより栄養分のほとんど無い砂そのものです。
R0019380 少ない栄養分と有機質を補うために、市販のバーク堆肥を混ぜました。
R0019381 スコップでよく混ぜ合わせて・・・
R0019383 苗を定植し、その上にバーク堆肥でマルチしました。本来は、敷きワラをしたいところですが、畑の敷料としての稲ワラ使用は控えるようにとの通達が出ていますので、稲ワラは使えません。

先日、農水省の役人(東北農政局福島地域センターだったと思います)に電話して、稲ワラの使用を自粛させるなら、代わりの資材をよこせ!と文句を言いました。小屋に保管してある稲ワラの処理方法を今すぐ示し、代替資材を無償で速やかに支給してもらわないと、これからの農作業が進みません。
電話した一番のきっかけは、自家用に残してある23年産米の特別隔離対策(農協などが買取り、廃棄処分になる)に対する苦情のため。この隔離対策に応じると、玄米1袋(30kg)を出荷して、手元には5,000円程度残ります。ところが、30kgの玄米を購入すると、9,000円から10,000円必要になります。つまり、出荷のための面倒な手続き(なぜか廃棄するための出荷なのに、通常の販売出荷用の専用袋に詰め替えが必要)をしたあげく、大切な主食が半分に減ってしまうという、呆れた話なわけです。
そこで、「こんな制度は詐欺だ!」と電話しました。
ついでに、福島県農林水産部にも、同じような電話を入れておきました。
結局のところ、この詐欺対策は無視して、引き続き、昨年自分で作った100Bq/kg超えの米を食べ続けることにしましが・・・。

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