桃作りと栽培品種の紹介
あかつき![]() |
農水省果樹試験場で「白桃」と「白鳳」の交雑実生から選抜・育成された品種です。福島では8月上旬頃に収穫します。果肉は白色で緻密。果汁が多く、糖度も高いなど品質は優良。福島の桃といえば「あかつき」というほど、果樹王国・福島県を代表する桃です。 |
暁星(ぎょうせい)![]() |
福島県伊達市の佐藤孝雄氏が「あかつき」の枝変わりとして発見した品種です。「あかつき」よりも1週間程度早く、福島では7月下旬頃に収穫します。 |
大久保(おおくぼ)![]() |
大正時代に、岡山県の大久保重五郎氏が発見・育成し、昭和2年に命名された品種です。現在では、加工用にごく少量しか作られていません。大玉で豊産性です
が、他の品種と比べると食味が良くないので、ジャムやシロップ浸け等の加工用にお使いになることをお勧めします。生で食べると「昭和の桃」の味がします。 |
紅博桃(べにはくとう)![]() |
大武農園の地元、福島県伊達市霊山町の大橋喜博氏が「あかつき」の枝変わりとして発見・育成された品種です。「あかつき」より1週間程度遅く、福島では8月中旬頃に収穫します。甘みが強く、さわやかな酸味があります。 |
なつっこ |
長野県で育成された品種。「あかつき」より1週間から10日程度遅く、福島では8月中旬頃に収穫します。「あかつき」と「川中島」の交配品種です。 |
まなみ |
これも長野県で育成された品種の桃。完熟しても肉質が軟らかくならずに、カリカリとした梨のような食感の特殊な桃です。福島では、8月中旬から下旬頃に収穫します。 |
桃作り・年間の作業概要
剪定
日当たりや作業性などを考えながら、枝を切ります。「大藤流」と言われる剪定手法をベースにした仕立て方で育てています。樹形にはこだわらずに、自然な形で主枝を多めに配置しますが、樹が大きくなるにつれ、剪定が複雑になり、やや難しいのが難点。
暖かい日が続くと、桃の剪定作業もはかどります。
摘蕾
桃が開花する前に蕾を2/3から3/4程度取り去る作業です。
摘蕾をしないと、前年に伸びた枝全てにびっしりと花が咲いてしまいます。(それはそれで、とてもきれいなんですが・・・)花を咲かせるということは、桃の
樹にとっては、とてもエネルギーを消費することなので、不要な蕾を除去することは、枝や果実の初期成育を良くするためにとても重要な作業になります。
3月頃から4月頃にかけて作業を行ないますが、急に寒さが戻って来たりしますと、手がかじかんで摘蕾作業もなかなか進みません。
性フェロモン剤の設置
フェロモンの匂いで昆虫の交尾の邪魔をして産卵できないようにして、卵から孵った幼虫が木や葉・桃の実などを食い荒らすのを防ぎます。殺虫剤の削減に繋がります。
摘果(1回目=予備摘果)
大豆粒くらいに育った桃の実の間引きです。
摘果(2回目=仕上げ摘果)
桃の花が満開になって40日後頃から50日後頃にかけて2回目の摘果をします。
さらに収穫の2週間前頃に最後の摘果(修正摘果)をします。
反射材の設置
桃の実の着色を促進し、光合成も活発になるため桃の糖度も上がると言われています。
写真は、銀色(アルミ蒸着)タイプの反射材ですが、最近は白いタイプが使われるようになりました。白いタイプの方が、園内の温度が上がり過ぎないため、作
業も楽で、桃の果実にも優しいといわれています。また、銀色タイプよりも太陽光の反射量が多いので着色が良くなります。大武農園でも、順次白いタイプに切
り替え中です。
詳しくは、福島の桃・あんぽ柿(干し柿)産直販売=大武農園のホームページ をご覧下さい。
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